2024-02-21
所有する不動産を活用して生活資金を確保する方法として近年注目されている仕組みが、「リースバック」と「リバースモーゲージ」という2つの仕組みです。
あまり馴染みのない言葉ですので、2つの違いやそれぞれのメリット・デメリット、どちらがご自身に向いているか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
こちらの記事では、リースバックとリバースモーゲージについてご紹介します。
名古屋市天白区、名古屋市緑区、名古屋市南区で不動産を活用して生活資金を確保したいとお考えであれば、ぜひ参考にしてください。
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目次
「リースバック」と「リバースモーゲージ」は、自宅などの不動産を活用して生活資金を確保する手段として近年活用されております。
こちらでは、2つの仕組みについてご紹介しますので、確認していきましょう。
「リースバック」とは、自宅を売却して現金を受け取り、売却後も引き続きそのまま住み続ける仕組みのことです。
従来は法人向けのサービスとして限定的に活用されていましたが、近年では個人の方が利用する機会も増えています。
リースバックの仕組みは、以下のとおりです。
不動産の「売却」と「賃貸」を組み合わせたシンプルな仕組みですが、生活資金を確保したうえで、同じ生活を過ごすことができるという点では画期的な方法といえるでしょう。
また、売却で得た資金はご自身で自由に使うことができ、希望すれば一度売却した不動産を買い戻すことも可能です。
リバースモーゲージとは、自宅などの不動産を担保にしてお金を借り入れ、死亡後または契約期間終了後に自宅を売却して一括返済する方法です。
リバースモーゲージの仕組みは、以下のとおりです。
借り入れたお金を受け取る方法には、「毎年一定の金額を受け取る」「一括でまとめて融資上限額を受け取る」「融資上限額の範囲内で必要なときに受け取る」という3つの方法があります。
ただし、リバースモーゲージはあくまでも「金融機関からの借り入れ」であるため、確保した資金の使い道は金融機関が認めたものに限られてしまいます。
リースバックとリバースモーゲージの大きな違いは、不動産の所有権が移転するかどうかです。
リースバックの際には、不動産を売却しますので所有権が買主に移転します。
一方、リバースモーゲージの場合は、不動産を担保にして金融機関から「融資」を受けるため、所有権は移転しません。
また、リースバックの場合は、売却で得たお金の使い道をご自身で決めることができますが、リバースモーゲージの場合は、金融機関が認めた使い道に限られてしまうという違いもあります。
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リースバックとリバースモーゲージには、それぞれのメリット・デメリットがあります。
ご自身がどちらに向いているのかをはっきりさせるためにも、メリット・デメリットをしっかりと理解しましょう。
リースバックは、所有している不動産を売却するため、所有権が買主に移転します。
所有権が移転すれば、不動産所有者に対して毎年課税される固定資産税の支払いがなくなりますので、税金の負担がかかりません。
また、不動産を所有していれば管理の手間や費用がかかりますが、この手間や費用の負担もなくなります。
リースバックは不動産売却で生活資金が確保できる方法で、買主が見つかれば売却を進めることができます。
年齢や資金の使い道に関する制限が少ないため、高齢の方も利用することが可能です。
リースバックでは所有権が買主に移転するため、買主が転売したり相続が発生したりすることで、所有者が別の方に変わってしまうケースがあります。
所有者が変わった場合でも賃貸借契約は引き継がれますが、新しい所有者から家賃の引き上げや立ち退きを求められてしまう可能性もないとはいえません。
新しい所有者からの要望にすべて応じなければならないというわけではありませんが、所有権を手放すことでトラブルに巻き込まれるリスクはあるでしょう。
リバースモーゲージを利用した場合、借り入れた融資額の返済は契約終了後または死亡した際に一括返済することとなります。
毎月の返済は利息のみの支払いとなりますので、毎月の支払い額が少ないというのがメリットの1つです。
そのため、返済が滞り自己資金から支払わなければいけないといったリスクや精神的な負担を減らすことができるでしょう。
リバースモーゲージには年齢制限があり、多くの金融機関が50歳以上を利用対象者としています。
また、融資を受けた資金の使い道は金融機関が認めたものに限られる、将来相続人となりうる関係者全員の同意が必要など、融資を受ける条件が厳しいというのがデメリットの1つです。
どのような条件をクリアしなければいけないかは、事前に金融機関に確認するようにしましょう。
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ここまでリースバックとリバースモーゲージの仕組みや違い、メリット・デメリットをご紹介しました。
お読みいただいた方のなかには、「どちらが自分に向いているのか分からない」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
最後に、それぞれの方法がどのような方に向いているのか確認していきましょう。
リースバックが向いている方は、以下のいずれかに当てはまる方でしょう。
リースバックを利用する際に売却で得た資金は、自由に使うことができます。
そのため、生活資金を確保するだけでなく一部を投資したい、住み替えの資金として利用したいとお考えであれば、リースバックを検討すると良いでしょう。
また、売却後も同じ家に住み続けることができますので、住み替え先が決まるまで引っ越しが必要となることもありません。
リバースモーゲージが向いている方は、以下のような方です。
リバースモーゲージは自宅などの不動産を担保にして「融資」を受ける仕組みですので、所有権の移転が発生しません。
「まとまったお金を確保したいが、思い出のある家を手放したくない」という方にとっては、メリットの多い方法でしょう。
また、「年金にプラスしてもう少し生活資金が必要」という方にとってもぴったりの方法です。
毎月一定額の融資を受けることができ、毎月の返済は利息だけですので家計に大きな影響を与えるリスクは少ないでしょう。
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リースバックとリバースモーゲージの仕組みの違いや、メリット・デメリットについて解説しました。
それぞれ、資金の使い道やご自身の考え方によって向き不向きがありますので、向いている方法を選ぶようにしましょう。
「ハウスドゥ天白野並」は、名古屋市天白区、名古屋市緑区、名古屋市南区での不動産売却に関するご相談を承っております。
「もう少し詳しく知りたい」「相談しながらどちらが良いのか決めていきたい」という方は、「ハウスドゥ天白野並」までお気軽にご相談ください。