【2024年版】空き家で火災が起こる原因と対策とは?火災時の責任についても解説

2024-02-18

空き家で火災が起こる原因と対策とは?火災時の責任についても解説

この記事のハイライト
●空き家火災の原因には放火やタバコのポイ捨てによる延焼などがある
●適切な管理をおこなうことが「放火」と「失火」両方の対策になる
●管理を怠ると火災発生時に損害賠償責任に問われる可能性がある

所有している空き家の、火災リスクについて考えたことはありますか?
誰も住んでおらず、火事になる要素などないように思える空き家ですが、空き家で発生する火災の件数は少なくありません。
そこで今回は、空き家で火災が起こる主な原因や、その対策、そして火災が起きてしまった場合の所有者の責任について解説します。
名古屋市天白区、緑区、南区エリアで空き家を所有しているという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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空き家で火災が発生する原因とは?起こりやすいケースを解説

空き家で火災が発生する原因とは?起こりやすいケースを解説

空き家から火災が起こる事例は珍しくありません。
「人がいないのになぜ火災が起こるのか?」と疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。
ここでは、空き家で火災が起こる主な原因について解説します。

空き家で火災が起こる原因1:放火

空き家の火災で、多く見られる原因が放火です。
令和2年度には、住宅火災が1万564件発生し、そのうちの9.3%にあたる982件が「放火もしくは放火の疑い」という結果が出ています。
これは空き家に限ったデータではありませんが、住人がおらず人目につきにくい空き家は、放火犯に狙われやすいと認識しておかなくてはならないでしょう。
家の周囲に放置していた新聞紙やゴミなどに放火されるケースだけでなく、室内に侵入してから放火するケースも見られるので注意が必要です。
また、子どもたちが空き家で火遊びをしていて、火災につながる場合もあります。

空き家で火災が起こる原因2:タバコのポイ捨て

タバコのポイ捨ても、空き家の出火原因の1つです。
敷地内の雑草が生い茂っていたり、不法投棄されたゴミが散乱していたりすると、ポイ捨てされたタバコから大規模な火災へと延焼する可能性があります。
また、住民がいる家や手入れが行き届いている空き家にはポイ捨てをしづらくても、荒れ放題の空き家に対してはポイ捨てしやすいと感じられてしまうかもしれません。
放火犯ほどの悪意はなくとも、通りすがりのちょっとしたポイ捨てから大火事へと発展してしまうリスクがあります。

空き家で起こる火災の原因3:ガス漏れ

空き家のガスを止めていない場合は、ガス漏れによる爆発から火災が起こるケースもあります。
ガス漏れが発生する主な原因としては、空き家を放置したことによる管理不足が考えられるでしょう。
空き家の設備は経年による劣化だけでなく、イレギュラーな異常が起こることもあるので注意が必要です。
また、電気の配線をネズミなどの害獣がかじって漏電するケースもあります。

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空き家で火災を起こさないための5つの対策とは

空き家で火災を起こさないための5つの対策とは

空き家での火災件数をゼロにすることは難しくとも、適切な対策をすることで出火リスクを軽減することはできます。
前項では空き家の主な出火原因について解説しましたが、どの事例においても「管理不足」が根源にあるといえるでしょう。
ここでは、空き家で火災を起こさないための対策として、どのような管理が必要なのかについて解説します。

空き家の火災対策1:人感センサーの照明を付ける

空き家は夜になると明かりがなく敷地内の見とおしが悪くなるため、放火犯や不法侵入者が近づきやすくなります。
人の動きを感知して明かりが点く「人感センサータイプ」の照明を設置することで、不審者へのけん制につながるでしょう。

空き家の火災対策2:戸締りを徹底する

初歩的な部分ではありますが、不審者を侵入させないという対策は徹底しておこないましょう。
玄関や勝手口だけでなく、窓や門扉などもしっかりと施錠します。
「2階だから大丈夫」や、「換気のために窓を少し開けておく」という考えも危険です。
また、敷地内に倉庫などがあり、中に物が残っている場合は、倉庫にも鍵をかけるようにしましょう。

空き家の火災対策3:建物が管理されていることを示す

管理会社の名前と連絡先が明記された看板を設置することで、放火犯などの不審者に対して「この空き家は管理されている」とアピールすることができます。
また、目に付く場所に掲出しておくことで、なにか問題が起こった際の連絡先として近隣住民に認識してもらうことができるでしょう。

空き家の空き家の火災対策4:近隣住民に協力してもらう

所有している空き家が遠方にある場合などは、ときには近隣住民に頼ることも大切です。
なにかあれば連絡してもらえるようにあらかじめ頼んでおくことで、ささいな情報から火災の早期発見へとつながる可能性があります。
また、親しい間柄であれば、ポストに溜まった不要な郵便物を定期的に破棄してもらうことなども相談してみましょう。
小さなことのように感じますが、ポストに郵便物が溜まっていると「人の出入りがない」「管理がされていない」といった印象を不審者に与えてしまいます。

空き家の火災対策5:燃えやすいものを放置しない

空き家の周囲は、可能な限りきれいな状態を保つようにしましょう。
新聞紙や段ボールなどの燃えやすいものは処分し、ポイ捨てされたゴミも放置せずに回収します。
定期的に手入れされていることが伝わると不審者が近づきにくくなるため、放火対策として有効です。
タバコをポイ捨てされた際の延焼リスクも軽減できます。
また、庭の草木も伸ばし放題にはせず適切に管理しましょう。
伸びた草木は火災を大きくする原因となりやすいだけでなく、不審者が身をひそめやすい環境を作ってしまうので注意してください。

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空き家での火災で所有者に問われる責任とは

空き家での火災で所有者に問われる責任とは

所有する空き家の火災によって近隣住宅に被害が出た場合、所有者にはどのような責任が発生するのでしょうか。
失火責任法によると、基本的に空き家の所有者が賠償責任に問われることはないとされています。
しかし、所有者に「重過失」があると認められた場合は、その限りではありません。

失火責任法における重過失とは

空き家で起こる火事の原因には、大きくわけて「故意による放火」と「過失による失火」があります。
失火責任法とは過失による失火について定めた法律であり、失火であれば所有者の損害賠償責任が免除されるというものです。
しかし、失火が所有者の重大な過失によって引き起こされたとみなされた場合は、損害賠償責任に問われる可能性があります。
これが、失火責任法において重要なポイントとなる「重過失」です。
重過失の範囲については意見がわかれるところではありますが、火災の原因が放火であったとしても、空き家の管理状況が悪ければ重過失と判断される場合があります。
また、下記のようなケースは重過失に該当する場合があるので注意しましょう。

  • 数か月にわたって空き家を放置していた
  • 施錠がされておらず、簡単に室内に侵入できる状態だった
  • 劣化した設備を放置したことにより漏電やガス爆発が起きた
  • 不審者が出入りしていると知っていたが対応しなかった

いずれにせよ、「火災が起こる可能性を予見していたが対策をしなかった」「管理を怠っていた」という点が重過失と認定される基準であるといえます。

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まとめ

空き家の火災対策をしておくと、もし火災が起きてしまった場合でも失火責任法が適用されます。
いざというときに損害賠償責任に問われないためにも、所有している空き家は適切な管理を続けましょう。
今後も活用する予定がない空き家であれば、売却という選択肢もあります。
名古屋市天白区、緑区、南区エリアで空き家を所有されている方は、売却について名古屋市不動産売却相談所までお気軽にご相談ください。

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