【2024年版】空き家にカビが発生する原因とは?放置するリスクと対策について解説

2024-01-16

空き家にカビが発生する原因とは?放置するリスクと対策について解説

この記事のハイライト
●空き家は湿気とホコリがたまることからカビが繁殖しやすい
●カビは建物の耐久性を低下させ健康被害を引き起こす恐れがある
●空き家にカビが発生するのを防ぐためには定期的な管理が必要

人が住まなくなった空き家は、急激に老朽化が進みます。
とくに室内に発生するカビは、建物の老朽化を加速させる要因の1つであるため、カビの発生を防ぐためには定期的な管理が必要です。
そこで今回は、空き家にカビが発生する原因や、放置するとどうなるのか、カビの発生を防ぐ対策について解説します。
名古屋市天白区や緑区、南区を中心に空き家を所有している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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空き家にカビが発生する原因とは

空き家にカビが発生する原因とは

まずは、そもそもなぜ空き家でカビが発生するのか、その原因について解説します。
結論からいうと、空き家でカビが発生する原因は、カビが繁殖しやすい条件が揃った環境だからです。
どういうことなのか、空き家に限らずカビが繁殖しやすい条件について解説します。

カビが発生する条件

カビは下記の3つの条件が揃うと発生しやすくなるといわれています。

  • 温度20℃~35℃
  • 湿度65%以上
  • 栄養分が豊富

温度20℃~35℃というと、日本では春から秋にかけて全国的にこのような気温であり、湿度も高いことから、もともと日本はカビが発生しやすい国であるといえます。
また「栄養分が豊富」という点で疑問に思った方がいらっしゃるかもしれません。
実はカビは、寄生虫やウイルスなどと同じく、微生物の一種です。
目に見えないくらい小さいため気づくことは困難ですが、空気中にはカビの「胞子」が常に浮遊しています。
その数は1㎡あたり数100個~数1,000個だといわれており、空気中を漂うホコリなどに付着して芽を伸ばします。
そして建材などにたまったチリやホコリを栄養分にして繁殖していくのです。

空き家はカビの絶好の温床になる

人の出入りがなくなった空き家は、ドアや窓を閉め切っているため湿気がこもり、常に湿度が高い空間になっています。
またチリやホコリが舞い上がることなく積もった状態になっているため、芽を伸ばしたカビが積もったホコリに繁殖し、どんどん広がっていきます。
つまり空き家は、カビが繁殖する絶好の温床であるといえるのです。

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空き家に発生したカビを放置するとどうなるのか

空き家に発生したカビを放置するとどうなるのか

では空き家に発生したカビをそのまま放置しておくと、どうなるのでしょうか。
カビが及ぼす影響として考えられるのは、以下の3つです。

  • 建物の耐久性が低下する
  • 悪臭が発生する
  • 健康被害を引き起こす

それぞれの内容について、順番に解説します。

建物の耐久性が低下する

発生したカビを放置すると、壁や柱、床に根を下ろし、建材のなかまで深く入り込んで繁殖することで木材が腐食していきます。
さらにカビはシロアリの温床になるため、建物に大きなダメージを与えかねません。
建物は築年数の経過とともに劣化していきますが、カビが原因で耐久性の低下を加速させることになるのです。

悪臭が発生する

カビは、特有の悪臭を発します。
所有者が空き家のなかに入ったときだけでなく、近隣住民も不快にさせる恐れがあります。

健康被害を引き起こす

カビが及ぼす影響でもっとも注意しなければならないのは、健康被害です。
カビを吸い込んだり体に付着したりすることで、さまざまな健康被害を引き起こす恐れがあります。
たとえば、カビが原因で以下のような病気を発症する可能性があります。
過敏性肺炎
カビを吸い込んだことによって肺が炎症を起こすアレルギー症状で、症状はせきや発熱など夏風邪に似ています。
しかし油断すると、呼吸不全など重症化する恐れがあるため注意が必要です。
皮膚炎
カビが原因で、かゆみや湿疹を引き起こすこともあります。
人だけでなく犬にも感染しやすいため、空き家に訪れる際に飼っている犬を連れていく場合は、空き家の室内に入れないほうが良いかもしれません。
アレルギー性鼻炎
カビの胞子を吸い込むことで起こるアレルギー症状です。
くしゃみや鼻水が主な症状ですが、敏感な方は空き家に入るだけで症状が出る可能性があります。
感染症
カビの一種である白癬菌が皮膚に寄生することによって、水虫を発症する場合があります。
たとえば空き家に裸足で入り、足の皮膚に付着した白癬菌から手や体に感染することが考えられます。
水虫を発症した方と同じスリッパなどを履くと感染することがあるため、空き家に訪れていない家族にまで感染が広がるかもしれません。
シックハウス症候群
シックハウス症候群とは、室内の汚れた空気を吸うことで、鼻水や吐き気、頭痛、湿疹などさまざまな体調不良を引き起こすことです。
建材などから発生する化学物質が症状を引き起こすというイメージがありますが、ハウスダストやカビなども原因として考えられます。
このような症状は、空き家のみならず、風に乗ってカビの胞子が飛ばされ、隣家の住民にも悪影響を及ぼすかもしれません。

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空き家にカビが発生するのを防ぐための対策

空き家にカビが発生するのを防ぐための対策

空き家にカビが発生する原因や、カビが建物や人に与える影響について前章で解説しましたが、ではどうすればカビが発生するのを防げるのでしょうか。
最後に、カビの発生を防ぐ対策について解説します。
先述のとおり、カビは「温度」「湿度」「カビの栄養」の3つの条件が揃うと発生しやすいといわれています。
つまり、カビが好む環境になるのを防ぐことが、カビの発生を防ぐ対策になるのです。
そのためには、定期的に空き家の管理をおこなう必要があります。

空き家の管理方法

空き家は、定期的に管理をおこなうことで、カビの発生を防ぐことができます。
空き家の主な管理方法は、以下の3つです。
換気
空き家は湿気がこもることから、湿度がいつも高い状態になっています。
室内にこもった湿気を外へ逃がすために、下駄箱やクローゼットなどの扉も開いた状態で窓を開け、しっかりと換気をおこないましょう。
また床下からの湿気を防ぐために、畳の下に防湿シートを敷いておくのもおすすめです。
室内や庭の風通しを良くする
窓を閉め切った状態でも室内の風通しを良くするために、家具が壁に密着しないように配置しましょう。
また空き家の周辺に樹木や雑草が生い茂っている場合は、剪定しておくと換気をする際に効果的です。
掃除する
床や壁、天井などに付着したホコリは、しっかり掃除して取り除くことが大切です。
ほうきで掃除をするとホコリが空気中に舞い上がり、効果が半減してしまうため、できれば掃除機で吸い取るようにしましょう。
掃除機でホコリを吸い取ったら、雑巾で拭き掃除をおこなうのもおすすめです。

空き家の管理が困難な場合は処分を検討する

空き家の管理は、1か月に1回程度おこなう必要があります。
しかし遠方に住んでいると、空き家に訪れるための交通費がかかり、頻繁に訪れることが難しいという方も少なくありません。
そのような場合は、空き家の管理を委託するという方法があります。
管理を委託すれば、管理会社が定期的な換気や掃除などをおこなうため、カビの発生を防ぐことが可能です。
ただし、空き家の管理を委託するためには費用が発生します。
空き家を所有していると固定資産税が課されるため、さらに管理費用がかかるとなると負担が増えます。
したがって、将来空き家を使用するつもりがない場合は、早めに売却して現金化するのがおすすめです。

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まとめ

空き家は放置すると湿気がこもり、ホコリがたまることから、カビが繁殖しやすい環境であるといえます。
カビの発生を防ぐためには、定期的な管理が必要ですが、手間と費用がかかります。
したがって、管理が難しい場合や、空き家にかかる負担をなくしたいという方は、早めに売却することをご検討されてはいかがでしょうか。
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